2022-06-07から1日間の記事一覧
今更ながら、『桐島、部活やめるってよ』を読んだ。数年前、大学の教授と飲んだときに「面白かった」と言っていたのをふと思い出したので。(映画版も良いですよ!) 桐島、部活やめるってよ 神木隆之介 Amazon 何だかとても身に詰まされる小説だった。 高校…
私が今日紹介するのは、『読者ハ読ムナ(笑)』という本。 これは漫画家の藤田和日郎さんという方と、藤田さんの担当編集者だった武者正昭さんと言う人の共著。 藤田和日郎さんは『うしおととら』や『からくりサーカス』といった代表作を持つ、少年サンデー…
『幸福の資本論』(橘玲著)については、前回のブログでも紹介したけれど、 本書の「13章 うつは日本の風土病なのか」にものすごく勇気づけられので、今回もまた取り上げてみたいと思う。 ↓ 以下は、前回の記事です。 mugitorobukakke.hatenadiary.com 日本…
『幸福の資本論』を読んだ当時、人間関関係(主に友人関係)で悩んでいて、その時にネットでたまたま見つけて興味を持った。 人が幸福になるための現実的な戦略を紹介している本で、とてもためになった。 幸福になるためには、三つの資本が必要! 豊かな人生…
作者は泉鏡花。怪奇的・幻想的な作品で知られている、明治から昭和にかけて活躍した作家だ。 この『外科室』は15分くらいで読めるくらいの短編小説で、明治時代に書かれた、不思議で壮絶な物語。文体が古めかしいのでちょっと読みにくいが、内容が面白いので…
『「女らしさ」とは何か』は、歌集『みだれ髪』で知られる与謝野晶子の短いエッセイで、1921年(大正10年)関東大震災の二年前、『婦人俱楽部』という雑誌に掲載された。 ちなみに、『みだれ髪』は 慎ましさが女性に求められていた時代だったので、情熱的な…
『屈折くん』は、人間椅子というロックバンドのリーダーの和嶋慎治さんという人が書いた自伝エッセイ。人間椅子というバンドは1987年に結成されたのだが、長い間売れなくて、最近までアルバイトをして生活していたそう。 自分は自伝を書くような大した人間で…
落語の生まれた江戸時代が、いかに現代と違うのかということを解説した、歴史好きにおすすめの一冊。くだけた文体で、真面目な本ではないのでとっつきやすいが、内容は結構深くて面白かった。常識というものは、時代が変わればまったく違うかたちになるんだ…
エマニュエル・トッドは、人口統計・家族構造に注目して、世界情勢を分析をしている、フランスの歴史人口学者・家族人類学者。 最近では、ロシアのウクライナ侵攻についてのインタビューも話題になった(トッドは、根本の原因にアメリカがあるのではと述べて…